展開するためにカットを増やすのやめようと思って...

最近お気に入りのMV


米津玄師 MV「感電」


あいみょん - 裸の心【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

 

どっちもカメラマンが強い...って感じがする

「感電」は大げさなCGとか一切使ってない(と思う)なかで、ワンカット風に場面を展開させていく。相当な準備のもと作られたことがわかるし、なによりカットの切れ目が不自然なくらいわからなくてすごい。車の中の視点にすることで、中と外ができてスムーズにLookが変化していくのが面白いし発明だよなと思った。

 

これは結構重要なことで、映像のメディア特性をどの方向で伸ばすかということによってコンテンツのあり方が変わってくるのだと思う。なんでもそうだけどコンテンツを作るなら、そこにはメディアの特性が乗っかってくるわけで、それをきちんと考えないとダメになる。

 

あと、イントロのパートは流れ無視して遊べるよなとも思った。MVの表紙的な感じで。とにかくカメラマンがプレイヤーになってて羨ましい映像なんだよな。

音楽はプレイヤーがいて何度も演奏できるけど映像は作ったら完成しちゃうから、その段階でどこまでプレイできるか考えるといいよね。

 

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「裸の心」もとんでもねえのよ

これ多分スタビライザーとか使わずにでかいシネマカムを肩に担いでるんだろうなって感じがする。プロは本当に手ブレしないからすごいよな。

ワンカットでLook変えるとなるといろんな色の照明を光らせたくなるけど、ここでは基本的に明暗で繰り広げていくのがすごく好き。「暗くて見えない」というのも大切なことで、映像は被写体を綺麗に映すのではなく空間の佇まいを映し出すものだということをこのMVは改めて教えてくれる。明るくなってからの黄色い服の色が周囲の白壁に滲むように反射しててそれもまた好き。こんなに滲む映像を撮れるのかって感じ。

 

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~雑談~

どちらも今シーズンのテレビドラマの主題歌なわけだけど、最近また音楽産業とマスメディアの形態が変わったような気がする。2010年ごろまではマスに向けたヒット曲というものが存在していたが、音楽コンテンツの消費形態が変わりつつあった2010年代ではヒット曲というものがとても少なかった気がする。しかしここ数年になってまたヒット曲がヒット曲と謳われるようになってきたような気がなんとなくしている。